01間質性肺疾患とは
間質性肺疾患(interstitial lung disease: ILD)は、肺胞隔壁の炎症や線維化により、肺の伸展性とガス交換機能が低下する疾患群です。原因は膠原病、漢方薬などの薬剤性、粉じんや鳥関連の環境曝露など多岐にわたります。主な症状は、空咳、坂道や階段での息切れ、労作時呼吸困難です。
日本では、間質性肺疾患は男性の死因第10位(女性では第13位)で、年間約2.4万人が亡くなられています*。死亡者数は年々増加傾向にあり、過去10年で約1.6倍に増えています。なかでも特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis: IPF)は進行性で、平均予後3~5年と、がんに匹敵する厳しい経過をたどるため、早期の治療開始が極めて重要です。また、急激に病状が悪化する“急性増悪“は、院内1ヶ月死亡率が約50%と非常に重篤であり、迅速な対応が求められます。
診断は問診、高解像度CT(HRCT)、呼吸機能検査、血液検査などを組み合わせて行います。気管支鏡検査や肺生検が必要になる場合もあります。診断と病状に基づいて、原因回避、抗線維化薬、抗炎症治療、在宅酸素療法、呼吸リハビリなどを組み合わせて治療を行います。
ILDの診断が難しい理由として、
①症状が非特異的で、心不全など他疾患と区別が難しいこと
②臨床情報・CT画像・気管支鏡や病理所見を統合的に判断する高度な専門性が必要であること
が挙げられます。単一の検査だけでは、診断や治療の判断が適切に行われない可能性があります。
このため、国際ガイドラインでは、多職種・複数のILD専門家が情報を議論・統合して判断するMDD(multidisciplinary discussion;多職種合議)が推奨されています。MDDは診断名の確定だけでなく、追加検査の要否、治療薬の選択、フォローアップで注視すべき指標などを整理し、主治医の意思決定を支援します。しかし、日本国内でMDDを実施できる専門家が揃う医療機関は限られており、オンラインMDDによる診断を希望している基幹病院は96%にのぼります**。
こうしたILD診療の特性を踏まえ、弊社はILD専門家による迅速なオンラインMDDを可能にするWebプラットフォームを提供します。このプラットフォームを通じたオンラインMDDにて、主治医の先生の診断、治療選択、フォローアップ、専門家紹介を包括的にサポートします。
*; 厚生労働省「令和6年人口動態統計確定数」
**; 冨岡ら. 日呼吸誌 2021. 10(2):97-101.
02サービス概要
本サービスは、患者さんのセカンドオピニオンとして、間質性肺疾患(ILD)の専門家によるオンラインMDD(多職種合議)を提供・支援するものです。MDDを通じて、診断や治療方針に関する論点を整理し、患者さんの納得感と、主治医の先生の意思決定をサポートすることを目的としています。
本サービスは、高解像度CT(HRCT)画像、検査結果、病歴などの情報をもとに、間質性肺疾患MDDを専門とする呼吸器内科医・放射線科医(・病理医)が事前にMDDを実施し、鑑別、追加検査の必要性、病型の確からしさを明確化します。面談当日は患者さん(必要に応じて、ご家族同席)とMDD呼吸器内科医がオンラインで面談し、病気の説明、MDDによる判断内容を丁寧にお伝えします。結果は、診断候補とその根拠、追加検査の提案、治療選択の考え方をまとめたMDDレポートとして主治医の先生に返却します。
ご利用にあたり、医療機関向けには、症例提出から返却までの運用フローを整備し、導入・運用に関するご相談にも対応します。患者さん・ご家族向けには、提携医療機関での受診につながる情報をわかりやすくご案内します。
* 本サービスは、診療の最終判断をするものではなく、主治医・受診先での意思決定を支援することを目的としています。情報が不足している場合や不確実性が残る場合には、「追加情報が必要」「判断保留」などを明示し、過度な断定を避けます。面談後は、原則として当日中にレポートを作成・発行します。レポートには、診断候補とその根拠、鑑別が必要な点、追加検査の提案、治療選択の考え方を整理して記載します。また、患者さんの理解を助けるための「患者さん向け要約」も併せて提供します。レポートは患者さんの同意のもと、主治医の先生へフィードバックし、以後の診療に活用いただけます。
03セキュリティ・個人情報
個人情報および医療情報は、厚生労働省・総務省・経済産業省の「3省2ガイドライン」等を参照し、適切な管理体制のもとで取り扱います。
アクセス権限は必要最小限に限定し、認証やログ管理を通じて、閲覧可能な範囲を厳密に管理します。
通信および保管データには暗号化などの安全対策を施し、外部からの不正アクセス防止に努めます。
また、利用目的の範囲内で必要最小限の情報のみを取り扱い、外部への提供や委託が必要な場合には、契約および管理体制を徹底します。
詳細については、プライバシーポリシー/セキュリティポリシーをご確認ください。
04お問い合わせ(セカンドオピニオン実施相談)
本サービス(間質性肺疾患のオンラインMDD)をご希望の主治医の先生は、下記フォームからお問い合わせください。内容を確認のうえ、受診までの流れや必要な準備物についてご案内をお送りします。
なお、お問い合わせの前に、以下をご確認ください。
- 急性の呼吸困難や高熱など、緊急性の高い症状には本サービスでは対応できません。
- お問い合わせフォームは医療相談(診断・治療に関する助言)を目的としたものではありません。受診に向けた手続きやご案内を行うための窓口です。
- 個人情報・医療情報は、適切な管理体制のもとで取り扱います(プライバシーポリシー参照)。
05よくある質問
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Q. どのような方が対象ですか
A. 間質性肺疾患(ILD)の診断や治療方針について、専門的なセカンドオピニオンを検討している患者さんを診療している医師・医療機関が対象です。
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Q. 何を準備すればよいですか
A. セカンドオピニオンに必要な検査結果、HRCT画像(DICOM形式)、経過が分かる紹介状をご用意ください。
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Q. 結果はどのように受け取れますか
A. 診断候補とその根拠、追加検査の提案、治療方針を検討する際のポイントをまとめたレポートとしてお返しします。
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Q. 診断や治療方針を決めてもらえるのでしょうか
A. 最終的な診断および治療方針の決定は、主治医または受診先の医療機関で行われます。
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Q. 個人情報は安全ですか
A. 医療情報に関するガイドラインに準拠し、アクセス制御やログ管理などの安全対策を講じたうえで厳重に管理します。